野ブタ。をプロデュースを読んで
僕が小学生の頃にはやったドラマ「野ブタ。をプロデュース」の原作の本を読んだ。
ドラマの内容は全然おぼえていないが、とても好きだったことを覚えている。
野ブタパワー注入のマネとか、腰に上着をまいたりしたり、その頃はやっていたと思う。堀北真希も好きだったし、山Pのイケメンさに憧れたこともあった。
原作を読んだ評価はまあまあって感じだ。読後感?があまりなくなんかすっとおわってしまった。
内容は、簡単に言うと
人付き合いが得意な人気者の主人公が、転校してきたいじめられっ子の野ブタをプロデュースして人気者にするが、結局自分自身は今まで上手に演技してきただけで薄っぺらい人間であることが周囲にばれ、結局野ブタとは対比的に底に落ちて行く。
という最終的にはブラックな終わり方でした。
別に主人公は悪い人間でもなんでもないんだけど、人との距離感を近づけることが苦手で、うわべだけで付き合ってしまうというか、八方美人なことが周囲にばれてしまうって感じかな。
人との距離が近づき過ぎることも遠過ぎることも嫌な人間というか、ほんと嫌なやつではないんだと思う。自己プロデュースがうまいというか…
人と付き合う時に演じていることが実は周囲にばれているので、結局、ささいないざこざというか勘違いをされた時に、周囲から信用してもらえずに孤立するんだけど、読んでみてぐさっとささる感じはなかった。
ぐさっとくることを狙っている本ではあると思うのだけど、その部分が自分とは違うのかなと思うし、主人公が嫌いではなかったからかなー。
どちらかというと羨ましい。
上手に演技できる人間にとってはぐさっとくる部分があるのかなと思うけど、もともと僕はそういう人間じゃないのでピンとこなかったかな。
どちらかというとこういう最後にぐさっとくる本は好きなんだけど、今回は刺さりが弱かった的な感じです
朝井リョウの「何者」の方がぐさっと来たけど言いたい内容は近いのかなだと思う。
うーん。
何度か読み返したらまた違う考え方もてでくるのかもしれないけど、今日はこんな感じ。